コミュニティ放送は、災害が起きた後の減災情報、生活情報の発信に威力を発揮します。理由として、以下3つが挙げられます。
<1>手軽に聞ける。アナログ放送の受信機(ラジオ)は、さほど電気を必要としません。このため、停電のときにも長く使えます。受信機が簡単に手に入る、安い価格で入手できるのも強みです。
<2>手軽に放送できる。コミュニティ放送の送信機は、消費電力がさほど高くありません。このため、家庭で使うような無停電電源装置でも起動できます。アンテナも、なんとか持ち歩ける大きさです。
<3>身近な情報を発信できる。コミュニティ放送はおもに市区町村単位で放送していますので、聴取者は地元に密着した生活情報を得ることができます。
これを正しく説明するためには、かなり多くの時間を費やし説明しなければいけません。ただ、ざっくりと話をするならば、以下の5つの構成で成り立っています。
<1>耳で聞こえる音(音波)を電気信号に変える装置。マイクロホン。
<2>電気信号を電波に変える装置。送信アンテナ+送信機。
<3>電波が通り抜ける空間。
<4>電波を電気信号に変える装置。受信アンテナ+受信機。
<5>電気信号を耳で聞こえる音波に変える装置。スピーカー。
まるで、バケツリレーや伝言ゲームのようですね。とにかく、たくさんの信号変換回路や信号増幅装置を経由します。より遠い距離へ、よりよい音質で伝送するためです。さらに詳しく知りたいのでしたら、大学など専門の研究機関でどうぞ。目で見えないものを研究するということは、大変興味深い世界です。
いちかわエフエムで放送している「ドクタープリーズ」では、ゲストのお医者さんに出演していただいています。ゲストのかたには、毎回、スタジオに来ていただきたいのですが、診察の都合などで八幡に来ていただくことができないことがあります。そのようなときに、電話回線から音声信号を取り出す装置を使います。テレホンハイブリッドと呼ばれる装置です。
テレホンハイブリッドを使うと、ゲストが家に居ながらにしてスタジオで番組の収録をしたり、取材先から携帯電話で生レポートをすることができます。テレホンハイブリッドは一般電話回線を使用する装置ですが、ほかにも、高音質の中継放送装置(コーデック)もあります。これを使うと、スタジオから離れた場所でおしゃべりしていても、まるで本八幡で放送しているかのような音質で放送ができます。
それぞれ、音質の特性や受信範囲、送信機材や受信機材が異なります。情報を多くの人へ一度に伝えるという点では、どのラジオ媒体でも同じです。FM放送の特徴は、以下の3つです。
<1>混信が少ない。家庭内の雑音や、他の放送局の電波と混ざりにくいという特徴があります。
<2>音質がクリア。雑音に埋もれず、多くの音声情報が聞き手に伝わります。
<3>送信設備が低コスト。日本国内のFM放送は超短波(VHF)という電波を使っています。河川敷など広い場所が必要なAM放送(中波を使用)に比べて、送信アンテナもそれほど大きくありません。
FM放送(超短波)の弱点は、遠距離のラジオにむけた放送です。特異な気象条件などが発生しない限り、遠方で受信することは不可能といわれています。AM放送(中波)は夜間、外国から電波が届くことがあります。
関東総合通信局のサイトに、関連する記事があります(http://www.kanto-bt.go.jp/bc/radio/gaiyo/)。
JCBA(日本コミュニティ放送協会)のインターネットサイト(http://www.jcba.jp/)に、放送局の一覧表があります。ここから、お近くの放送局を探してください。いちかわエフエムのように、地元のスタジオで制作した番組だけでなく、東京の放送局が制作した番組を放送したり、音楽専門チャンネルを放送している放送局もあります。
コミュニティFMの開局情報は、最新情報のページに随時掲載しています。
JCBA(日本コミュニティ放送協会)のインターネットサイト(http://www.jcba.jp/)に、開局に関するいくつかのヒントがあります。ご覧ください。